初心者から中〜上級者への転換点
ギターを弾きはじめてからそれなりの時間がたったけれど、なかなか思うように弾けないとか、上達ができないというかたのために、初心者レベルから中〜上級者レベルへの転換点がなんなのかを考えてみました。
音楽講師として、第三者の目線で見たときに何となく思いついたポイントなので、全てが当てはまるとは言えないかもしれませんし、下に列挙した以外にもまだまだあるかもしれません。
ですが、初心者の状態からさらに一歩先に進みたいと感じているかたは、参考にしていただけるといいと思います。
①初心者の段階では、指板の音名があまりみえていない。音を見つけるのにかなりの時間を要する。
中〜上級者以上は、指板の音名がある程度はみえているか、かなり見えている。音名を比較的速く、もしくは即座に見つけることができる。
音名をとらえる感覚は、これもインターバルでとらえていくのが理想的ですが、オクターブ奏法やダイアグラムを使ったスケール練習などを練習することによって、身についていきそうですね!
②初心者の段階では、コードを指のフォーム(形)だけで覚えようとしている。フォームの暗記だけにとどまってしまうので、ちょっと応用的なコードがでてくると、お手あげになってしまう。またコードの暗記が追いかずにスランプにおちいってしまい、音楽的成長の天井が見えてしまう。
中〜上級者はコードを形だけでなく、コードトーン(構成音)やインターバル(度数)で捉えることができている。自分がいま何の音を押さえているのかを音名やインターバルで答えることができる。
よって、同じ種類のコードでも一つの押さえかただけでなく、複数の押さえかたがあることをこころえている。また、それぞれのフォームを状況にあわせて使いわけることができる。
これは、CAGEDシステムやドロップボイシングを学ぶことが役にたちそうですね。
③初心者は音感が未発達の段階であるため、自分が何のキーで演奏しているかの認識がなかったり、耳で音をひろってコピー(耳コピ)することができないことが多い。
中〜上級者はソルフェージュ(移動ド唱法)やスケール練習などで、相対音感がある程度身についている。そのため、楽曲などを聞いてそこで鳴っているフレーズをその場で耳でコピーできたり、即興(アドリブ)で演奏することができる。
④初心者は読譜や符割りのとらえかた、リズムや拍のとらえかたが曖昧な場合が多い。特に裏拍をしっかりととらえられていない傾向が強い。
中〜上級者は符割でしっかりとらえられていたり、細かいビートまで弾きわけることができる。
私もどちらかというと読譜はあまり得意なほうではないのですが、趣味で楽器をやるにしても、最低限リズム譜やタブ譜は読めるようになっていったほうがいいですね。譜面は、音楽で情報を読みとるための大切なツールですからね。
こうして書いていると、私自身も本当に自分が上級者なのか、わからなくなってきますが…(笑)自戒の意味もこめて、今後も精進していきたいと思います。